春一番
このブログも、今週一週間を残すことになってしまいました。
なんか、寂しいですね。。。。
26日にいきなり消えてしまうんですね。
最後の週、私もがんばります!
今日は、シャーロットタウンに出張に来ています。
Catsuwayさんと久しぶりに会って、クラッダーオイスターバー (Claddagh Oyster Bar)に行って美味しいものを食べてきたところです。
やっぱりPEIのシーフードは格別💕
ホタテと海老、そしてシーフードのサンプルプラッターを二人でたべました。
さて、本題。
今日は、世界史の勉強じゃぁありませんが・・・・
1492年、コロンブスが新大陸を発見しました。
これが、世間一般の常識です。
ところが!ところが・・・・
その500年前に、新大陸はヨーロッパ人によって発見されていたというお話をしましょう。
そんな、大事な発見があったのは
ニューファンドランド島の北端の小さな港町
セント・アンソニー(St.Anthony)近郊でした。
1960年代、ここを発掘していた考古学者が、ある日昔の人々の居住後を見つけます。
よくよく調べたら、それは、1000年前の
北欧のバイキングの人々の居住跡ということが分かったのです。
バイキングの住居跡
(c)Tourism Newfoundland & Labrador
これは、大発見でした。
なぜ、そんなに大きな発見だったか、というと⁉️
バイキングの人々の間では、昔々から「海を西に行くと豊かな大地がある」という伝説がありました。
その土地をバイキングの人たちは「ヴィンランド」と呼び、遠くに憧れを馳せたのです。
豊かな大地というのは、新大陸を思い浮かべますが、でも、残念ながら、北米大陸のどこを探しても、バイキングが上陸したという証明をもたらす土地は、どこにも見つかりませんでした。
こういう中で、ニューファンドランドでバイキングの居住跡が発見されたのです。
ランス・オー・メドウズ
(c) Tourism Newfoundland & Labrador
「やっぱり伝説は本当だったんだ」と、世界中が驚きました😆
そして、コロンブスの発見よりも更に500年前からヨーロッパ人が北米に渡来していた事を証明した大発見となったのでした。
その土地は、ランス・オー・メドウズ(L’Anse Aux Meadows)
と名づけられ、その後も発掘が進められました。
ランス・オー・メドウズは、1970年代にカナダの国立史跡に指定され、そして、1978年にユネスコの世界遺産に登録されました。
ランス・オー・メドウズ
(c) Tourism Newfoundland & Labrador
現在、発掘された数々の土器や石器や日常品などは、インフォメーションセンターに展示され、バイキングの人々の竪穴式住居のような家が
再現されています。
(c) Tourism Newfoundland & Labrador
遺跡に足を踏み入れると、当時の衣装をまとった人々がバイキングの生活を淡々と見せて説明してくれます。
ランス・オー・メドウズへは、ニューファンドランドのディア・レイク(Dear Lake)空港を利用すると一番便利です。
そこから北に車を走らせ、約4時間から5時間で到着します。
ランス・オー・メドウズ近郊は、夏の間、氷山クルーズやホエールウオッチングもできるというすばらしい場所です。
また、ニューファンドランドのもう一つの世界遺産グロスモーン国立公園も、ディア・レイク空港からわずか1時間ほど。
まさに、自然と歴史の見所の宝庫なのです。
ディア・レイクへは、トロントやハリファックスから直行便もありますし、セント・ジョーンズからも飛行機が飛んでいます。
ランス・オー・メドウズがユネスコの世界遺産に指定された1978年という年は、ユネスコの世界遺産制度が始まった年。
この遺跡は、世界遺産が始まって最初の年に指定された遺産の一つということです。
どれだけ、北米とヨーロッパの人たちにとって、新大陸発見が
大事な歴史であるか、この遺産をもって知ることができるのです。