みんなバイリンガル!

春一番

こんにちは。まだ、日本営業中の春一番です。

先週は、福岡 🚄 大阪 🚄 名古屋と行ってきましたが、桜がどこもいい感じで、苦しい仕事の最中も「全国お花見ツアー」をしてるんだ、と思って、がんばってきました🌸

みなさんの所の桜はどうですか?

今週は、ニュー・ブランズウィック州のことを少し書いてみようと思います。
この州は、一番知名度低いかも・・・
みなさん知ってます?

カナダは、英語とフランス語の二ヶ国語が公用語として認められています。
ところが、州ごとに公用語があるのです。

例えば、
オンタリオ州は英語
ケベック州はフランス語
プリンス・エドワード島州は英語

というように、各州でも公用語は決まっているのです。

どんな影響があるかというと、ケベック州に行くと、一切英語の道路標識や看板などが認められていないのです。
まあ、英語の看板を出しているところもありますが・・・・
道路標識は、ほぼ100%フランス語
まるでフランスに来たような気分になっちゃいます。

英語を公用語とする州は、そこまで徹底してないですが、英語の道路標識が主流です。
フランス語もプラスした標識も、時折、大きな空港や駅、メジャーな高速道路では見かけます。

国はバイリンガルを認めているのに、それぞれの州は反対路線を突っ走るという、面白い国でもあります。

でも、そんな中で、カナダの国の路線そのままを継承している州があるのですね。

それが、ニュー・ブランズウィック州なのです。

カナダの地図を見ると一目瞭然なんですが、この土地は、ケベック州とノバ・スコシア州やプリンス・エドワード島州に囲まれています。

ケベック州境あたりですと、ケベックワ・フレンチが話され、州中ぐらいでは、英語が話され、まだ北西部の海岸に出るとアカディアン・フレンチが話されてきます。

ケベックワ・フレンチもアカディアン・フレンチも、フランス語の方言と思ってください。
ケベックで話されるフランス語か、もしくは、アカディアンという西部フランスの農耕民族を起源にする民族が話すフランス語か、といった違いです。

そもそも歴史的に、フランス語圏の民族と英語圏の民族が、フィフティ・フィフティに住んでいるところなので、このように2ヶ国語公用語路線で行かないといけないのです。

ということは‼️
ニュー・ブランズウィック州は、カナダという国の縮図をみるようなところでもあるのです。

私は、ニュー・ブランズウィック州のモンクトンという町に行って驚いた経験があります。

人々の会話を聞いていたら、方や英語で話し始め、方やフランス語で返答したと思ったら、今度は英語で話し始めた方がフランス語を話し出したのでした。
「これが、本当のバイリンガルか!」となんだか、憧れのような不思議な気持ちで聞いたものでした。

モンクトンの友人に聞いたら、
「それがね、今ではフランス語と英語が交じり合った言葉ができてきてしまって、正当な英語なりフランス語が消えつつあるのよ・・・」と、ぼやいていました😫

なるほど、言葉も進化するのですね。
今の日本語の「KY」とかいうのと一緒でしょうか。

そんなニュー・ブランズウィック州には、
英国の開拓の歴史を物語る村「キングス・ランディング村」と、フランスのアカディアン民族の歴史を見せてくれる「アカディアン・ビレッジ」という歴史体験村があります。

当時のコスチュームを身にまとった人々が、昔風の家、お店屋さん、教会や宿などに居て、当時のことを再現してくれるのです。


(c) Tourism New Brunswick

日本で言ったら、江戸村とか明治村になるのかな。

歴史なんて・・・という人もいるかもしれないけど、入ってみると、テーマパークみたいで、当時の建物なんか見てると面白いものがたくさんあります。

素朴なカナダ、一味違うカナダがあるので、ぜひここら辺にきたら覗いてみてくださいね。