タイダルボアがやってくる

春一番

先週、Tomoさんが書いているように、NHK教育テレビで松坂慶子と松本侑子出演の「3ヶ月トピックス英会話」が始まりました。

本屋に行くと、NHKテキストのコーナーには、テキストブックが平ずみになってます。
それだけでなく、大きな本屋では、「赤毛のアン」コーナーが特設されていますよね。

そうそう、新潮文庫主催で「赤毛のアン感想文コンテスト」も始まりました。
優勝者は、プリンス・エドワード島ご招待✈️ですよ。
がんばって、感想文を書きましょう‼️

と、ここまでは「赤毛のアン」の話でした。

ここから、今日は、プリンス・エドワード島に近い海のお話になります。

その海の名前は「ファンディ湾 (Bay of Fundy)」。
ニュー・ブランズウィック州ノバ・スコシア州に囲まれるようにして横たわる細なが~い湾です。

このファンディ湾、ギネスブックに載っているのです。
「世界一潮の干満差がある場所」として。

ギネスブックに載っている場所は、ファンディ湾奥のノバ・スコシア州のBurncoatです。
1869年に16.27メートルの満潮と干潮の差を記録しました。
そしてこの記録はまだ破られていません✌️


Burncoat

このBurncoatに限らず、この湾一帯では約14メートルの潮干満差が見られるのです。
14メートルといえば、4階建ての建物に相当する高さ!

海面が6時間ごとに、その分を上下すると思ってください。景色も壮観だし、海水の流れも半端ではありません。

このものすごい量の海水によって、辺りの海岸は削られ、にょきにょきと変な形の岩が見られる風景となっています。

ニュー・ブランズウィック州にある、ホープウエル・ロック州立公園は、奇岩の風景でも有名ですが、ファンディ湾の高潮の説明を分かりやすくジオラマや写真によって見せてくれる施設もあり、その巨大な海の動きを見たい人には、必見の場所。


(c) Sam Maruyama

「干潮の時には海底を歩くことができる」という、なんともロマンのあるうたい文句に誘われます。それが、満潮になるとカヤックのメッカになってしまいます。

海はやはり偉大ですよね。

そして❗️ ファンディ湾の干満の差があまりにも大きいことから、
ここら辺の川はみな逆流します。

大きな波が川下から川上に向かって押し寄せたり、
または、ちょろちょろと潮の境目が上がってきたりと、
ここら辺の川では、不思議な現象を見ることができます。
これをタイダルボアといいます。


(c) Tidal Bore Park

タイダルボアを存分に楽しむなら、ラフティングやボートツアーがお勧めですよ。

ノバ・スコシア州のシュブナカディー川では、ゾーディヤックを走らせ、逆流してくる潮に乗ったり、いくつもの潮の波を乗り越えたり、というスリル満点のツアーが大人気。


(c) Tidal Bore Park

また、ニュー・ブランズウィック州のセント・ジョンの、セント・ジョン川は潮の流れで渦潮現象がおきます。
渦潮の中に突っ込んでゆくボートツアーも人気です。

ぜひ、お試しあれ😁